WordPressのローカル開発環境の作り方

ローカル開発環境の作り方のサムネイル画像
目次

はじめてWordPressローカル開発環境を作る場合

はじめてWordPressのローカル開発環境を作る場合のステップは下記のとおりです。各ステップの操作は過去に別記事にまとめましたので、そちらを参照願います。

STEP
PHPをMacにインストールする。

PHP は macOS バージョン10 および 11 に標準添付されていましたが、 macOS Monterey (12.0.0) 以降には含まれていません。 最近のバージョンをインストールするには、サードパーティーのパッケージを使用するか、 ソースコードからコンパイルする必要があります。

方法は下の記事を参照してください。

STEP
MAMP Proなどで新しいhostを作る
STEP
WordPress管理画面の基本設定

次節2回目以降の設定で詳しく紹介しています。

STEP
FLOCCSを使う場合は関連ファイルを作る
STEP
gulpを使う場合は関連ファイルを作る

2回目以降のWordPressローカル開発の作り方

無料の方法(有料プラグインを使わない方法)

WordPressのローカル開発環境を作るのが2回目以降の場合は、雛形となるファイルを過去に作ったWordPressファイル群からコピーペーストするなどすれば、省力化できます。

他に、有料プラグイン「All-in-One WP Migration and Backup」などのWordPressプラグインを利用して、雛形となるWordPressサイトを丸ごと取り込み、カスタマイズしていく方法もあります。この場合、テーマフォルダー名はコピー元の名称がそのまま引き継がれますが変更が可能です。ただし、投稿ページの記事もデーターベースごと丸々以降してしまうため記事を手動で削除する必要がありますが、移行方法としてはこの方法が最も簡単で速いです。

ここでは、上記プラグインを使わずに、最初にご紹介した雛形となるような必要ファイルを手動でコピペしてローカル開発環境を作る方法を紹介します。

STEP
PHPをMacにインストールする

すでにインストール済みの場合はこのステップをスキップしてください。PHP は macOS バージョン10 および 11 に標準添付されていましたが、 macOS Monterey (12.0.0) 以降には含まれていません。 最近のバージョンをインストールするには、サードパーティーのパッケージを使用するか、 ソースコードからコンパイルする必要があります。

方法は下の記事を参照してください。

STEP
MAMP PROなどで新しいhostをつくる

はじめてローカル開発環境を作る場合と同じです。MAMP PROの場合、SSL設定をしない方が無難です。理由はバージョンとタイミングによってバグることがあるからです。

STEP
WordPress管理画面の設定

雛形となるWordPressサイトを参考に管理画面の基本設定を行う

設定>一般
  • サイトの言語>「日本語」
  • サイトタイトル
  • キャッチフレーズ
  • サイトアイコン
  • 日付形式(例:Y年n月j日)

最後に変更を保存

設定>表示設定>検索エンジンの表示

DEMOサイトでインデックスの必要がない場合は、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れる

基本プラグインのインストール
  • Admin Bar Position
  • WP Multibyte Patch
  • Advanced Custom Fields
  • All-in-One WP Migration
  • All-in-One WP Migration Unlimited Extension
  • Contact Form 7
  • Snow Monkey Blocks
  • Snow Monkey Editor

私の場合は通常上記8種類のみだが、過不足はケースバイケースで調整願います。

設定>ディスカッション>デフォルトの投稿設定

読者のコメントが必要ない場合は、「新しい投稿へのコメントを許可」からチェックを外す。

STEP
雛形となる必要ファイルをコピーペーストする。
  • 以前に作成したローカル開発環境のWordPressファイル群のうち、wp-content>themes>「テーマ名」フォルダーをフォルダーごとコピー。
  • Step1で新しく作ったWordPressのwp-content>themesフォルダー内にペーストし、「テーマ名」を任意のものに変更する。
STEP
WordPressテーマを管理画面で変更

WordPress管理画面>外観>テーマを開き、開発用テーマを選択して不要テーマを削除する。上でコピペしたファイル群にテーマ設定した「style.css」ファイルがあれば開発用テーマとして選択できるはず。

STEP
不要なファイルを削除する
  • 画像フォルダー内の画像はすべて削除
  • Sassファイルのうち不要なものは削除(おもに下層の固定ページ)
STEP
足りないWordPressテンプレートファイルがあれば新たにつくる

wp-content>themes>「テーマ名」フォルダー内直下に作る。

これは制作中に必要に応じて作っても良い

STEP
足りないSassファイルがあれば新たにつくる

主に下層の固定ページなど。

STEP
FLOCCSを使っている場合は設定や関数なども変更する。
  • @useを使っている場合は、全てのSassファイルを集約するファイルの設定も確認しておく。
  • 色を関数化している場合は、設定をデザインカンプに合わせて変更する。
  • メディアクエリーなどのブレークポイントを関数化している場合は、設定を必要に応じて変更する。
STEP
Gulpを使っている場合

gulpfile.js内の下記記述のうち、proxyのURLを変更しておく

// ブラウザの立ち上げ
function browserInit(done) {
  browserSync.init({
    proxy: "https://テーマ名:8888" //ここの""内の変更を忘れずに!
  });
  done();
}

詳細は下記関連記事を参照願います。

プラグインで一気に作る方法

こちらは有料プラグイン「All-in-One WP Migration Unlimited Extension」を使って、簡単かつ迅速にWordPressローカル開発環境を作る方法です。

STEP
MAMP PROなどで新しいhostを作る
STEP
WordPress管理画面での最小限の設定
  • 設定>サイトの言語>「日本語」
  • プラグインのインストールと有効化「All-in-One WP Migration」「All-in-One WP Migration Unlimited Extension
STEP
All-in-One WP Migrationで雛形となるWordPressファイルをインポート

この時、画像ファイルや投稿タイプのすべての記事を予め削除しファイル容量を極限まで減らしておけば、有料プラグイン「All-in-One WP Migration Unlimited Extension」が無くてもインポートできるかもしれない。画像ファイルや投稿タイプの記事はこの後の操作で消すため必要はない。

STEP
テーマ名を変更してから、管理画面で選択する
  • wp-content>themes>「テーマ名」フォルダーの名称を変更する
  • WordPressを「スーパーリロード」する
  • WordPress管理画面>外観>テーマで、先程変更したテーマを選択
STEP
WordPress管理画面で下記のファイルを削除
  • メディアライブラリーの全画像ファイルを削除
  • 投稿タイプおよびカスタム投稿タイプの全ての記事を削除
  • 投稿タイプ・カスタム投稿タイプのカテゴリーがあれば、デフォルトカテゴリー以外を全削除
STEP
wp-content>themes>「テーマ名」フォルダー内の画像ファイルを削除

テンプレートファイル等で使用する画像を保存しているフォルダの中身を空にする

STEP
Sass、FLOCCS、Gulp関連の設定等
  • 上で紹介したプラグインを使わない方法と同様です。

gulpの設定ではブラウザの立ち上げに関するbrowserSyncのproxyのURLをWordPressアドレスと同じにすること。

STEP
Googleフォントの変更

フォントを変更する場合は、functions.phpのGoogleフォント設定を変更

STEP
FLOCCSのカラー設定

global>setting>_color.scssファイル等に記載されたカラー設定を変更する。

STEP
FLOCCSファイルの不要なコードを削除

下記は私の事例です。

@useと@forwordに関する記述は残して、そのまま利用する。

以下、削除するコード。

  • foundationフォルダ:変更なし・そのまま利用
  • globalフォルダ:上記color設定以外は変更なし・そのまま利用
  • layoutフォルダ:l-footer, l-header, l-main, l-sidebar内に記述したコードを全削除
  • object>componet>_c-button.scss:上に戻るボタンはそのまま利用。その他のボタンは削除。
  • object>componet>_c-headline.scss, _c-info-category.scssのコードは全削除。
  • projectフォルダ:フォルダ内ファイルに記述された全コードを削除
  • pagesフォルダ:フォルダ内ファイルに記述された全コードを削除
STEP
PHPファイル(テンプレートページ・固定ページ等)

基本的に、パーツファイルを読み込むWordPress関数以外のコードを削除する。

STEP
必要なテンプレートファイル(phpファイル)を残し、ファイル名を必要に応じて変更後、不要なファイルを削除する。
STEP
必要なFLOCCS>pagesフォルダ内の必要な下層ページscssファイルを残し、ファイル名を必要に応じて変更後、不要なファイルを削除する。
STEP
CSSフォルダ内のstyle01scssの下層ページの@use記述(各下層ページのscssファイルの読み込み設定|不要な記述を削除・必要な記述を加筆)を調整する。
STEP
JavaScriptファイルとfunctions.phpファイルはそのまま利用し、最後に不要なものを削除する。

なお、上記の状態でバックアップされたAll-in-One WP Migrationのエクスポートファイルがあれば、WordPress開発の雛形にすることができ、上記ステップのうちの幾つかの作業を省略することができる。

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この記事を書いた人

■清水WEB制作代表
■コーディング:WordPress(オリジナルテーマ制作等)・HTML・Sass・FLOCSS・JavaScript(jQuery)等
■集客力:YouTube/Instagram/ブログでそれぞれ登録者数16000人/フォロワー13000人/月間最大アクセス50000PVの集客実績があります
■文章作成:博士号所有、会社員時代は科学雑誌に寄稿していたので文章作成も得意です
■写真技術:Amazon Kindle出版で、写真集・撮影編集解説書を5冊好評発売中です

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